独協医科大学は栃木県所在の医科大学。設備面も充実し医学部・看護学部ともにユニークな教育で知られています。
獨協医科大学が注目されている。栃木県下津加郡所在の医科大学である。医学部と看護学部があり最近特に顕著な医師不足・看護士不足への対応、実践教育を主眼にカリキュラムを構成している獨協医科大学が今回のテーマ。学校法人獨協学園によって設立されたのが1973年、以来30余年にわたり獨協医科大学では多くの医師、看護士を送り出してきた。設立自体は遡って1970年に発表され3ヵ年を経て獨協医科大学開学に至ったもの。当時から国内医科大学の少なさは社会問題化しており、医師、看護士の質的向上と学問を通じての人間形成の場を提供する事をベースとして設立されたのが獨協医科大学である。獨協医科大学の理念は、建学の精神をベースにしながらも、医師という公共性ある職業の特徴に配慮し、患者とその家族、医療関係者を含めた社会一般から信頼される医師を育成する事としている。高度な知識と技術が要求される医師の育成にあっても、信頼を一義とする獨協医科大学のこうした理念はユニークであり注目される要因でもある。
獨協医科大学の部門構成は多岐多彩。大きくは基礎部門と臨床部門に二分されているが、ほぼ全ての医科項目が網羅されている総合医科大学である。基礎部門では解剖学、生理学、薬理、病理から微生物、免疫、法医学までがカバーされている。獨協医科大学基礎部門のこうした幅広いワークフィールドは医科大学としての様々な可能性を生み出しており総合的な人材育成を可能とするベースとなっている。獨協医科大学の臨床部門。こちらはまさに総合病院という趣。いわゆる病院にある分野は基本的に全てが網羅されている。獨協医科大学では1974の開学翌年には既に獨協医科大学病院を開院しているし、10年後の84年には獨協医科大学越谷病院も続いている。臨床部門で学んだ医師や看護士の卵たちの実践の場に事欠かないのも獨協医科大学の特徴であり、大学病院でのインターンまで含めた教育カリキュラム構想が実現されている。
獨協医科大学では73年の開学から34年後に看護学部を開設。昨今の看護士の不足が社会問題化しているが、看護学部を開設する事で更に磐石の態勢を目指したものである。既に多くの医師を輩出している獨協医科大学だから社会で活躍する医師の数も多く、それゆえに看護士への細かなニーズ、必要とされる資質条件なども明確にカリキュラム作りに生かされている。獨協医科大学看護学部では、看護士をトータル医療の中での重要なポイントとも位置づけ、看護士と医師双方を全体サイクルの中で育成してゆく実践をしている。この実践コンセプトは当然ながら獨協大学病院、獨協大学越谷病院でも継続されており最終的に質の高い医療を提供するベースとなっている。また獨協医科大学のもう一つの特徴は、教授陣に獨協以外の東大、千葉大、群馬大学、東京医科歯科大卒などが多数在籍する事である。学外から積極的に教授陣を招聘する事で、とかく閉鎖的になりがちな医学教育の殻を常に打ち破る獨協医科大学の姿勢が見えるポイントだ。